朝令暮改

働いているとよく起きる朝令暮改・・・一般的には、あまり望ましくないものとされいますが、その朝令暮改について、今日は考えてみました。

部下が抱く不満で多いものの1つ

部下が抱く不満の中で常に上位にあるのが、「うちの上司、言うことがコロコロ変わるんだよね。いつも振り回されて嫌になるよ」というものがあります。
いわゆる朝令暮改ってヤツです。
「そうそう」ってうなずいていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

ところで・・・

朝令暮改ですが、実際のところそんなにいけないことなのでしょうか?

以前、ある経営者の方のエピソードで次のようなものを読んだことがあります。

「朝令暮改?何が悪いんだ?俺だって間違うことがある。そんなはしょっちゅうだ。間違えたと気づいたら、すぐに変えなきゃならないじゃないか」

さて、いかがでしょう?
まさに朝令暮改の肯定意見ですよね。

私は、以前このエピソードを偶然目にし、目から鱗が落ちるのを感じたことを覚えています。「なるほど!そうかぁ。朝令暮改は必要なことなんだ」と・・・

説明責任の問題・・・

では、どうして必要であるはず(?)の朝令暮改・・・こうも部下たちからの評判が良くないのでしょう?

その理由ですが、私は次のように考えます。

「上司の説明が曖昧だから」「上司が説明責任を果たしていないから」だと・・・

「あ、間違えた」と気づいた時、素直に「ごめん。間違えた。×××××というわけだから、悪いけど前言撤回する。○○○○してくれ」と、説明すれば良いのですが、これができていないケースが多いのではないでしょうか。単純に指示をし直したり、ひどい場合は「そんなこと言ったっけ?」みたいな対応してしまっている管理職意外と多いんじゃないでしょうか?

プライドもあるでしょう。「部下に弱みを見せられない」という気持ちもわかります。
しかし、管理職が自身のそうした心情を優先することで、正しいことをしているのに部下の不信感を生んでしまうのだとしたら、そうしたプライドなんかは、管理職自身を苦しめる自分にとって負のものでしかないと言えるのではないでしょうか。

だから・・・朝令暮改は必要。だけど、その時は、何故そうするのかきちんと説明責任を果たす。このことを肝に命じておけば良いのです。

こうしたことを実践し、朝令暮改をしても部下が不満に感じないそんな職場が増えればいいなと思います。

ご縁に感謝!
今日も読んで頂きありがとうございました。

◆ヒューマシー人事労務研究所では、こうしたことに気づき学んでいける管理職研修や組織風土づくりをお手伝いしています。お気軽にご相談ください。

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