「人のために」と「人の役に立つ」

今日も訪問頂きありがとうございます。

最近、いろいろと対外的な活動をしていく中で、事務所の説明や自分が人事コンサルタントとして実現していきたいことを人に伝える機会がたくさんあります。
で、改めて自分自身が何をしたいのか、どうなりたいのかと考えることが多いです。そうして考えていく中でたどり着いた答えは、ヒューマシー人事労務研究所の「働く人も会社も元気にする」というキーワードにも通じるのですが、労働環境を良くしていきたい、メンタルヘルス疾患になる人を減らしたい・・・などということを実現して「人の役に立ちたい」ということです。
まだまだスタートラインに立ったばかりですが、その実現のためにも努力していきたいと思います。

で、今日は、人の役に立つということについて、上記のように考えていく中で、心構えとして大切だなと気づいたことを備忘録も兼ねて書いてみたいと思います。
よろしければおつき合いくださいm(_ _)m

「人のために」と「人の役に立つ」

よく 、「人のために」というふうに言うことがあります。 「人の役に立つ」と同じように考えられることが多いと思いますが 、私は、ちょっと違うのではないかと思いました。

で、「役に立つ」の意味を辞書で調べると

有用である
使って効果がある 〈デジタル大辞泉〉

と書かれています。

つまり 、何らかの効果や意味があって初めて「役に立った」といえるのでしょう。

一方 、「人のため」ということはどうでしょうか。
「人の役に立つ」と同じように思えたりもしますが、上の「役に立つ」の意味をふまえると何となくそうとも違うようにも思えませんか?

私はそう思える理由として 、「人のために」という言葉には、ほんとうに相手が望んでいることとこちらが「ために」と思っていることが必ずしも同じではない からではないかと思います。
ほら、よく、「あなたのために言っているのよ」とか「みんなのためを思って…」とか言う人がいたりしますが 、何となく「ほんとうに?」と感じたり、「大きなお世話!」って思ってしまうことってありますよね
そう考えると、「人のために」ということが、何となく押し付けがましく感じてこないでしょうか。

人のためは偽かもしれない…

「人のため」ということを漢字で書いてみると 「人の為」となります。
これを くっつけてみてください。

どうなりました?

そう、「偽=ぎ・いつわり・にせ」という意味になるのです。
これは、とても示唆にとんだことだと思いませんか?
おそらく、昔の人も「人のために」という人こそ、ほんとうに「人の役に立つ」だけでなく何か「いつわり」を持っている と感じることが多く 「偽」という漢字を作ったのではないでしょうか。

こうした角度から見ていくと、上述した違和感、というか「人のために」ということと「(誰かの)役に立つ」が同じではない ということもあながち間違いではないといえるのではないでしょうか?

だから、「人のために」ではなく「人の役に立つ」と考えて取り組むことが大切なのだと思ったわけです。

これからも、このことを忘れずに事業に取り組んでいきたいと思います。
皆さんもよろしければ、参考にしてみてください。

ご縁に感謝!
今日も読んで頂きありがとうございました。