常識は一つ?

今日も訪問頂きありがとうございます。

今日は、以前gooブログをやっていた時に書いて、比較的評判の良かった「常識」についての考え方を修正加筆してあげさせて頂きたいと思います。よろしければお読みください(^_^)

常識はいくつもある

常識・・・

「そんなこと常識だよ」「常識ないなぁ」・・・というように、私たちは「常識」という言葉をよく使います。

さて、この「常識」という言葉を使うとき、私たちは「常識は皆同じ」というように考えていないでしょうか。

常識とは、「社会において共通の知識や意見や判断」を指します。
なので、「常識は皆同じ」と考えるのは普通なのかもしれません。

しかし、ほんとうにそうなのでしょうか。

社会において共通というのは誰が決めて、誰が共有したのでしょうか。
おそらく大部分の方は、「なんとなく」とか「そんなこと常識じゃん」などという感じでそう思っているのではないでしょうか。
そして、それと同じようになんとなく「同じだろう」と思って確認していないけど、実は認識している「常識」が違っていたということがよくあるのではないでしょうか。

常識の「常」は、「普通」とか「変わらない」という意味なので、ここでポイントになるのは「識」という意味でしょう。
「識」とは、そもそも仏教用語で「外界の対象を識別し,認識する心の作用をいう」そうです。
なんだか難しく感じますが、私は「心の作用」というところに注目してこう考えるとよいのではないかと思っています。

「心の作用」とは、人が感じ、理解することだといえます。
「識」につながる「人が感じ、理解する」こととは何か・・・
私は、それは「経験」といえるのではないかと思っています。

そう考えると、常識とは、育ってきた環境(国、地方、家庭・・・etc.)によって変わってくるものだといえないでしょうか。
だと考えれば、常識はいくつもあると考えるべきでしょう。

常識を整理し共有する

この「常識は皆同じ」と思っているけど、実は「常識は人によって違う」という現実とのギャップが、「常識」を軸としたやり取りにおけるコミュニケーションのトラブル原因だったりします。

では、どうすれば良いのか・・・

その方法は、このギャップを埋めれば良いと言えるでしょう。

具体的には、「このことについて」とか「うちの会社では」とか「この職場では」とかというように、ある事象や範囲における「皆同じ」という常識を明確にし、そのことをそれに関わる人たちで共有すること・・・これが必要なのではないかと思います。
そうすれば・・・「常識」を軸に同じ認識や基準で行動できる良い職場風土を作ることができるのではないかと思います。

ただし、その「常識」は、共有した範囲でのみ通じるのだということも忘れないようにする必要があります。
職場やチームなど身内では、「常識」を明確にし共有することで認識や行動基準を統一し効率化や価値観の一致を図れるけれど、その「常識」はその範囲でのものであり、それ以外の人たちとは、「常識」と思っても勝手に判断せずきちんとその「常識」が一致しているか確認する必要があるといえるでしょう。特に社外の人たちとの間では、気をつける必要があるでしょう。

ぜひ、うまく使い分けてトラブル防止と組織の効率化や価値観の一致につなげていければ良いですね。

ご縁に感謝!
今日も読んで頂きありがとうございました。

023667