常識は変化する
先日、電車で移動中のこと
平日の昼間ということもあってか、車内は特に混んでいるという状況ではなく、座席がほぼ埋まり立っている人がちらほらという感じでした。
ある駅に着いて人々の乗降がほぼ終わった時に、車内でちょっと怒った声が聞こえてきました。
ちらっと見て見ると、シルバーシートに座った老人が近くにいた若者に「ここで携帯を弄るな」と注意しているようです。
というわりとありがちな場面に遭遇したのですが、私はその光景を見て、ある気づきを得ました。
それは・・・
常識は変わる
ということです。
皆さんもご承知だと思いますが、これまでシルバーシート付近では携帯電話の電源を切るということが常識とされていました。
しかし、いつくらいからでしょうか・・・最近は、混雑時には・・・という言葉が付け加えられています。
ということは、老人からしたらけしからんと思ったシルバーシート付近でスマホを弄るという行為は、以前はNG・・・でも今は混雑していなければOKということになっているわけです。
確かにもしかしたら、その老人はペースメーカーを付けていて近くでスマホを弄られていると困るのかもしれません。
なので、一概にどうのこうの言うわけにはいかないとは思いますが、だとしても、もう少し伝え方というものがあるでしょう。
そして、これに似たことって、実は私たちの職場でもいろいろと起きているのではないだろうかとも思ったりしたわけです。
現代は情報と変化の時代と言われます。
そのような時代においては、これまで常識だったことが変わっているということは日常茶飯事でしょう。
正しいと思っていることが、実は変わっているかもしれない。
でも、そんなことを気にしすぎれば言うべきことも言えないということにもなります。
ほんとうに難しい時代だと思います。
では、いちいち調べて確認するか・・・というと現実的ではないでしょう。
だとすれば、どうすれば良いのか・・・
その方法は一つではないと思いますが、有効な方法の一つが、言わなければ、いや・・・言いたいと思った時の伝え方に気をつけるということではないかと、私は思います。
人は何かを「言わなければ」とか「言いたい」と思った時の多くは「おかしい」とか「違う」と感じていることでしょう。
そうした時には、どうしても感情が先に出がちです。
だから、ついきつい言い方になってしまう・・・
そうならないための方法としては、感情的になった場合は一呼吸置いてみるというのが良いでしょう。
そうして、常識は一つではない、常識は変化するということを思い出すのです。
先ほどの電車内の老人の場合でも、そうしたことに気づいていれば、おそらくもう少し柔らかな言い方になったと思いますし、周りを不快な気持ちにしないで済んだのではないでしょうか。
話は戻りますが、職場で人間関係の問題が起きている場合、常識に関する認識の違いが原因だったということが多かったりします。
だから、常識は変化する・・・このことを職場の皆が理解しておくことは、とても大切なことだと言えるのではないでしょうか。